司書とか本とかめおととか

2021/12/17

雑記


創作漫画 「夫婦千歳」というタイトルは「夫婦善哉」からのモジりではありますが語感重視でつけて、織田作之助「夫婦善哉」については読んだことがありませんでした。
書き上げた後に読み、少し通づるところがあり、読むべき本に呼ばれるもんだ。
「こ、こ、ここの善哉はなんで、二、二、二杯ずつ持って来よるか知ってるか、知らんやろ。こら昔何とか大夫ちう浄瑠璃のお師匠はんがひらいた店でな、一杯山盛にするより、ちょっとずつ二杯にする方が沢山はいってるように見えるやろ、そこをうまいこと考えよったのや」蝶子は「一人より女夫の方がええいうことでっしゃろ」ぽんと襟を突き上げると肩が大きく揺れた。
織田作之助「夫婦善哉」より引用
「一人よりめおとの方がええ」というところが八千代さんと藤くんがパートナーになった理由であるような気がします。
色々言っても結局は単純であっていい。

それをきっかけに視聴を頓挫した「文スト」にハマり、作中のキャラクター、織田作が故人でありこの感情をどうしたらいいのかわからなくなり何故か「文アル」を始めました。
謎のルートを通りましたが文ストは4期制作が発表され、文アルは5周年だったのでタイミング的には良かった。

もともと本を読むのは好きだけど、作家のことはあまり知らなくて、
文アルをきっかけに作家同士の関係性を知って、大変面白い世界だ。
刀の元主に対する感情は100%創作だけど、
文豪の亡き友とか、嫌いな奴に対する言葉って本人の作品として残っているんだよなあ。

菊池寛の「碁の手直り表」を読んで、直木三十五の病状の悪化が囲碁の勝敗で分かったり、手直り表を捨てられることに腹が立った場面などが苦しい。
太宰治の「織田君の死」や坂口安吾の「不良少年とキリスト」も身近な人間の死に対する言葉で非常に胸にくるものがあった。


本を読むけどなかなか感想など書けないが感銘を受ける作品はたくさんある。
最近は古内一絵さんの「マカン・マラン」シリーズを読んでいる。
まだ途中だけれど全話面白いので素晴らしい。
女性の社会での生きにくさや、ネットへ誹謗中傷を書き込むことや、
上手くいかない事ばかりのなかでシャールさんと出会い、料理を通して解けていく様が読んでいるだけでスッキリする。

自分はただ個人制作の漫画をたらたら流しているだけにすぎないので大それた事など含ませていませんが、それでも誰かの人生をちょっとだけ狂わせることができたらおもろいんじゃないかとおもいます。

「夫婦千歳」は来年2月20日のCOMITIA 139で頒布予定です。
web公開したものに加筆修正、10p以上追加があります。
少し先のことですが気にしておいていただけると嬉しい。

すっかり寒い12月。
体調などお気を付けてお過ごしください。






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